交通事故の実態と原因

運転窓から外を覗く高齢者

高齢ドライバーの交通安全の重要性

 75歳以上のドライバーが当事者となる死亡事故件数の割合は増加傾向にあり、2021年には過去最高の15.1%に。高齢者が安全に自動車にお乗りいただく重要性はより一層高まっています。

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[出典」警察庁のデータをもとに作成

高齢ドライバーの特性と事故原因

 高齢ドライバーとそれ以外のドライバーで、死亡事故の増減に差がある原因として考えられるのは、「加齢による身体能力の低下」です。年齢や体力、経験などによって個人差はありますが、高齢ドライバーの特性が大きく影響していると考えられます。
【高齢ドライバーの特性】
  • 体力の全体的な衰えなどから的確な運転操作ができなくなる。また、長時間の運転継続が難しくなる。
  • 視力などが弱まることで周囲の状況に関する情報を得にくくなり、適切な判断ができなくなる。
  • 反射神経が鈍くなるなどによって、とっさの対応が遅れる。
  • 運転が自分本位になり、交通環境を客観的に把握することが難しくなる。
(内閣府「平成29年版交通安全白書」より抜粋)
 死亡事故の原因をみてみると、「操作不適」と「安全不確認」が約5割を占めています。これらの事故には、“ハンドル操作ミス”や“ブレーキとアクセルの踏み間違い”などが含まれています。
死亡事故の人的要因比較(平成30年)死亡事故の人的要因比較(平成30年)
 どんなに運転に自信がある方でも、事故を起こしてしまう危険は潜んでいます。ここで学んだことを意識しながら、これからも安全運転を心がけていきましょう。