高齢ドライバーによる死亡事故の実態
75歳以上のドライバー(以下、「高齢ドライバー」とする)による死亡事故件数は、近年横ばいを示しています。一方で、全世代の死亡事故件数は減少傾向にあるため、死亡事故件数内の高齢ドライバーの割合は増加していることになります。


高齢ドライバーの特性と事故原因
高齢ドライバーとそれ以外のドライバーで、死亡事故の増減に差がある原因として考えられるのは、「加齢による身体能力の低下」です。年齢や体力、経験などによって個人差はありますが、高齢ドライバーの特性が大きく影響していると考えられます。
【高齢ドライバーの特性】
死亡事故の原因をみてみると、「操作不適」と「安全不確認」が約5割を占めています。これらの事故には、“ハンドル操作ミス”や“ブレーキとアクセルの踏み間違い”などが含まれています。- 体力の全体的な衰えなどから的確な運転操作ができなくなる。また、長時間の運転継続が難しくなる。
- 視力などが弱まることで周囲の状況に関する情報を得にくくなり、適切な判断ができなくなる。
- 反射神経が鈍くなるなどによって、とっさの対応が遅れる。
- 運転が自分本位になり、交通環境を客観的に把握することが難しくなる。


どんなに運転に自信がある方でも、事故を起こしてしまう危険は潜んでいます。ここで学んだことを意識しながら、これからも安全運転を心がけていきましょう。
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